「後攻者利益」を初めて知った
先攻者利益という言葉は非常に馴染みがあると思う。
ユーチューバーのひかきんさんや、はじめしゃちょーさんのように最初に始めたから大きな成功ができた。
それでは、後からはもう遅いのか?
そんな事は無い。
それが「後攻者利益」である!本日、教室経営で初めて教えてもらった。
これは、先行者が歩んだ道を学び、大きな失敗を回避できる。更に、そこで成功している人達を学び「私だったらこうできる!」という私にしかできない方法で挑む。
なんて画期的な言葉だろう!「後攻者利益」
公務員試験勉強も同じである。
私は10年以上公務員試験を受け、10以上合格をもらっている。
そこには成功方法や失敗を回避する方法もある。
しっかりと、既に成功している人から学ぼう。
勉強も仕事、経営も一緒である。
公務員に合格するためにはどのくらいの勉強量が必要か?
今回うちの公務員試験対策教室TOCの大学3年生の生徒が、大学4年生のすでに試験を合格した先輩に話を聞きたいということで、その場をセッティングしてあげた。
いろいろな質問がある中で一つだけ気になった質問があった。
それは公務員試験に4つ合格している4年生から「今の時期はまだそんなに焦らなくて大丈夫だよ。4年生になってから必死にやればいい」
というアドバイスがあった。大学3年生もあーそうなんだ、まだそんなに焦らなくて大丈夫なんだ、という雰囲気がありこれはちょっと訂正しておかなきゃいけないなと思った。
まず、そもそもこの大学4年生は国立大学の学生で、センター試験を受験しバリバリと勉強して基礎学力が磨かれた生徒である。
そして質問をしていた大学3年生の生徒は某私立大学の学生でセンター試験は受験していない。
大学のレベルの話をしているわけではなく個人のレベルの話である。
公務員の一次試験は残酷なまでに点数で足切りをされる。
大学によって人を判断してはいけないとか学歴社会じゃないという考え方がある一方で、現実的な問題も必ずある。
これは公務員だけに限った話ではない。
私は考え方とか、概念や哲学がとても好きで大切なことであると思う。
しかしながら、それと現実とはまた切り離して考えたほうが良い。
就職も大学名で判断されてしまう、それはおかしいという話がある一方でやはり一つの指標になっていることは確かである。
自分が挑み挑戦する分野がそのようなルールなのであればそのルールをしっかり攻略することが大切である。
まず自分がなりたいものに本気でなるのであれば人よりも圧倒的な努力をしているか、それをやってから学歴じゃないという話に進んでほしい。
お金を払って学ぶ意味
様々な講座や研修会などで勉強をする場合は必ず受講料が発生する。
私が代表を務める公務員の試験対策教室は、非常に人気で連日多くの問い合わせをいただいている。
おそらく元公務員ということや元大学のキャリア支援担当者としての実績なども見ていただいていると思う。非常にありがたいことである。
問い合わせもたくさん増えてきた中で、たまにある共通する質問をもらうことがある。
それは「無料体験期間だけやりたい」や、「お金が発生するなら自分でやる」という問い合わせである。
特に高校生などの若い世代からの問い合わせもあるが中には大学生や社会人の方からも同様の問い合わせをいただくことがあるので、非常に心配になってくる。
まずそもそもなぜ「時間」と「お金」を比較しお金を取るのかが理解できない。
私自身10年間以上の公務員受験経験を経て数々の失敗をたくさんしてきた。
また実際の公務員採用試験に関わった経験や大学での学生の数々の失敗も沢山見てきた。ある意味では人生と膨大な時間を費やしたトライ&エラーである。
この膨大な時間を費やして経験したトライ&エラーを、お金を支払って学ぶ。つまり「時間」を買うということである。
ここでもしお金がもったいないから自分でやりますという人は、私が歩んできた10年以上の失敗を一から自ら一人で行うということである。
非常に時間の無駄である。
それであればしっかりとお金を支払って時間を短縮し空いた時間でさらに自分の学びを深めた方が圧倒的に効率が良い。
お金は後から回収できるからである。
もちろん誰でもかれでもお金を支払えばいいわけではなく相手を見極める力も非常に重要である。
私自身も若い頃は時間よりもお金を大切にしてきたと思う。
しかしあらゆる人生の選択の中でお金を支払い経験を学ぶということは非常に大切なことだと分かってきた。
一番身近なのは本である。
確かにインターネットでは無料の情報が溢れているが、確かな軸とはなっていない。
それよりもその人の人生をかけて経験した数々の失敗談を赤裸々に記した、経営者の本は非常に価値がある。
また講演や研修会も同様である。
ある有名な医師は、様々な研修会に参加し30万円以下の研修はあまり意味がないということが分かったらしい。
お金を支払う意味はもう一つある。
それはお金を受け取った側の意識の変化である。
無料体験にきている生徒としっかりとお金を払っている生徒との向き合う意識の違いは、異なってくる。
お金を払っていないからないがしろにするという意味ではなく、お金を貰っているからしっかりと支援しなければいけないという受け取り側の潜在意識の変化である。
しっかりとサービスをしてほしいのであれば無理矢理にでもお金を支払った方が良い場合が多い。
学びに対するお金の考え方をしっかり理解しないと今後の人生は大きく左右してくる。
これはお金に関する原理原則の一つであると思う。
公務員を目指している人に共通の思いを発見
今、自分の教室で公務員を目指している人からの問い合わせが非常に多く入会者も短期間で一気に増えている。
恐らく年内には100人を超えるだろう。
当初からの月謝の安さに加え、コロナの影響からオンラインに切り替えたこともあるが、やはり私のプロフィールを見て来てくれている方が圧倒的に多い。
私の「思い、熱意」に賛同してくれている人ばかりである。
入会時の面接や、面接対策をしていてある共通点に気が付いた。
ある消防士を希望する高校生は「東日本大震災で消防団として活躍する父親の姿を見て、絶対に消防士になる!」と幼いながらに誓ったそうだ。その目からは本気と、震災に向き合う熱い気持ちが伝わってくる。
公務員保育士を目指しているある大学生は「児童相談所のアルバイトをしていて、虐待を受けた子ども達が非行に走っている場面を沢山見てきた。子ども達は悪くない。親が変われば虐待は無くなる。公務員保育士になったら子育て支援を通して虐待を無くしたい」と語っていた。
彼らは本気である。
安定だから公務員という気持ちは過去になりつつある。
高校生や大学生もばかじゃない。
公務員の大変さは知っている。
どんなに頑張っても。どんなに仕事をしても市民からはクレームを受け、バッシングの標的になる。
給料は安く、震災時は自分の身を危険にさらす。自分や家族より市民を優先しなければならない。
でも震災時は必ず非難される。
どうしてもっと早く助けてくれなかった。
どうしてもっと手当てを出してくれない。
我々の立場になってみろ。
一生懸命働いても、感謝される事は少ない。
そんな事は、既に彼らも分かっている。
それでも、自分が決めた道だから。自分だから皆を守れると本気で思っている。
私はそんな彼らを助けたい。
そんな熱い思いをもっている人が一人でも増えると、日本は本当に変わる。
公務員だからこそできる事はあるはず。
一部の公務員を見て、公務員全体の評価をする人がいるが関係ない。
楽して、働かないで、勉強もしないで、定年を待っている過去の先輩達は無視しよう。
若い、熱い職員は沢山いる。
研修や勉強会を重ねて、市民に本気で働きかけて消えかけた街を変え、奇跡を起こしている村や街がある事を知っている。
私はそんな、他人の評価なんて気にしない。自分の信念を貫く、公務員や公務員を目指している人や学生を心から尊敬する。
自分はもう公務員じゃない。
公務員を目指す人をサポートする役割である。
でも、試験に合格した後も一緒に繋がり、勉強会を重ねていきたい。
地方公務員が、日本を本気で変えていこう!!
子どもにお金の教育をするべき
学校では子ども達にお金について教えてくれない。
教えてくれないのではない、教えられないのだ。
先生が悪いのではない。先生は他に大切なことを沢山教えてくれる。
だけど、全てを教えてくれる訳じゃない。教えてくれること。教えてくれないこと。これをしっかり認識する必要がある。
お金は、教えてくれない部類にはいる。生きていく上で大切なのに。
お金の奴隷になっちゃいけない。お金は悪いものだ。
お金持ちは悪い者だ。
お金の事はよく分からない。だから悪いものだと思っている。
だから、周囲のお金について知っている大人が教える必要がある。
じゃないと、今までの教育はサラリーマンを量産する教育でしかない。
皆やってるんだから、あんたもやりなさいと。
でもそれじゃもう生きていけない。良い大学、良い企業。定年まで働き、定年退職で余生を過ごす。
そんな話はとっくに終わった。
子ども達の周りに、そんな事を本気で言っている大人しかいないなら、しっかりお金のことを教えてあげよう。
お金とは「信頼」の数値である。
そして、私のメンターである西野さんが言うところによると「お金をもらうタイミングを後ろにズラすほど、もらえる額は大きくなる」という。
ある有名な例え話がある。
あるところに金の卵を生むガチョウがいた。その金の卵のおかげでその家のものはお金持ちになった。
しかし、毎日産む訳ではない。ある日焦った飼い主がガチョウを殺してお腹をさばいてしまった。
しかし、そこに金の卵はなくそれ以来、金の卵を手に入れる事はできなくなった。
また、最近とても良い事例があった。
それは、知り合いのスポーツ教室に来た写真屋の話である。
知人はホームページなどに使う写真が欲しく、一眼レフカメラで撮影してくれる人を探していた。
知り合いを通じて、地元に古くからある写真屋を紹介されたが、出張費だけで通常数万円かかるという。
さすがにそこまでの予算が無く断ろうとしたが、なんと無料でやってくれることになった。
当然、小さなお店で店主自ら行くためお店は休みとなり、収入は無くなる。
更に入るはずだった数万円が無くなったのである。
しかし、これに恩を感じた知人は、そのスポーツ教室の会員や家族に、その写真店を紹介したのである。会員は100名ほどいたため、その家族を合わせると200名以上である。
また、当初はデータだけをもらうつもりだったが、しっかりと恩を返したいと感じたため、その写真を全員が数枚買うことになった。
一人1000円分購入したとすると、1000円✕100名で10万円である。
更には、そのスポーツ教室のホームページやSNSにもしっかりと紹介された。
そして、実はそのスポーツ教室では地元新聞記者と仲が良く、ぜひ写真屋に取材に行って欲しいと伝え地元紙に掲載されることとなった。
もし新聞に広告を出すとなると10万円以上はする。
こうして、この写真屋は当初手に入れるはずだった数万円をあきらめた代わりに、写真購入費10万円、新聞広告費10万円、ホームページやSNSへのアップ。さらに100名以上の会員にしっかりと宣伝できた。もし、今後会員や広告を見た客が来たのなら、その効果はもしかすると100万円以上になったかもしれない。
まさに、「信頼」をお金に換金したのである。
更には、「お金をもらうタイミングを後ろにズラし、その額を増やした」のである。
この写真屋がそこまで考えていたかは分からない。
しかし、このお金の流れをしっかりと子ども達が知ることにより、なぜ信頼が必要なのか。
ふわっとした概念をロジカルに分かりやすく伝える必要がある。
ぜひ、みんなも分かりやすい事例を考えて、学校では教えてくれないお金の知識を子ども達に教えて欲しい。
間違った公務員面接の指導
毎年、夏から秋にかけて公務員試験の2次面接が始まる。
1次筆記試験は、とにかく自分で頑張るしかないが、2次面接はそうもいかない。
しっかりとした指導をしてもらわないと、不合格となり筆記試験の努力も水の泡となる。
ゴルフと似ている。ドライバーでどんなに頑張っても、最後のパターで決めないと意味がない。
私も多くの学生の面談と関わってきた。
自分の公務員の経験と、大学での学生指導の経験。
「公務員経験」×「指導経験」=合格実績となる。
2つの経験が掛け算となって、答えの実績数が大きくなる。
しかし、このどちらかしかない人、場合によってはどちらもなく、年齢だけで指導している人を見かける。
以前ある本屋で、「元公務員が教える面接指導」とあった。
自分と似ているなと思いワクワクしながら本を取ったが、すぐにがっかりとした。
表紙に映っている人物は60〜70代の方で、元公務員とは市長をしていたという事であった。
中身も基礎しか載っておらず、ほとんど市長時代の仕事の事であった。
市長としての能力は高いかもしれないが、学生が求めているの「公務員試験合格」の結果である。
私は言いたい。公務員試験を受験してもいないのに学生を惑わせないで欲しい、と。
また同僚の指導もあくまで、自分の公務員に対する主観でしかなかった。
「公務員って定時であがれて楽でいいよね〜。」こんな発言をしている人達に指導されても合格はしない。
中身を理解していないのである。
しかし、残念な事に公務員経験(しかも合格数10以上と公務員転職3回という異例な経験)はなかなか無いので仕方ないのかもしれない。
だからせめて指導する立場の人達にいいたい。「ごめん。公務員は良くわからないから分かる人に聞いて。或いは自分で調べてみて。」と。
専門学校も同じである。
ある学生が、夜間、週末の専門学校にダブルスクールで通っていた。
しかし、専門学校では面接指導はきちんと行ってくれないとの事で結局私のところへ来た。
今も自分の個別教室で、全国の学生からの問い合わせや相談、またオンラインで面接練習などもしている。
大切な人生の選択である公務員試験はしっかりと全力で挑んで欲しい。
もし周りにしっかりと相談できる大人がいなければ、いつでもダイレクトメールをして欲しい。
そして、大人に伝えたい。得意な分野は本気でやり、自分の分野では無い事は他の人に任せよう。
就職活動に親が口を出す意味
就職活動では、高校生、大学生に限らず親が口を出してくることが多い。
それは世間では悪いことだという印象があるが私は決してそうは思わない。
先日ある高校生と公務員試験について相談を受けた際に父親も一緒に同席をした。
父親は「私がいると話しづらいでしょうから一度席を外します」と言って自ら席を外した。
しばらくその高校生と話をした後に今度は父親を呼んでくるように伝え父親と一緒に話をした。その時は高校生に席を外してもらった。
父親からはこの子供がどういう性格で、頑張れる時、そして頑張れない時どうすれば頑張ることができるのか、ある意味でのやる気スイッチを教えてくれた。
私はこの父親の話を聞いて高校生がどういった生い立ちで育ってきたのか、そしてこの父親がどういった思いでその子供育ててきたのかがある程度理解することができた。
そして今までのことを想像しながらこの高校生に最高の支援をしてあげようというプランを考えることができた。
しかし、このプランは高校生だけの話を聞いてもできあがるものではない。親がどういった思いで育ててきたのか。そして親はどう育ってほしいのかそれを聞かないとこのプランを作ることはできなかった。
よく、世間では就職活動で「親の言うことばかり聞いて、自分の意見はないのか」と否定する大人がいる。
今回のこのケースで本当にその否定が正しいのかと感じた。
否定する意味や目的を考えると、「うちの企業に内定を出してやったんだからちゃんと来いよ。親が駄目だって言うんだから断るんじゃないぞ」そんな意味合いが隠れてはいないだろうか。
確かに就職活動の最終的な決定は本人がすべきであり親が決めるものではない。親の意見を聞いて最終的にその親の意見も振り切って自分が決めることが人生において大切だと私も思う。
しかし、内定を出す企業や就職活動を支援する大人が保護者の意見を全く聞かないというのは正しいことではないと私は思う。
その子供をどういった思いで今まで育ててきたのか、そしてどうなってほしいのか、それは今まで何十年もかけて子育てをしてきた親だからこそ本音で言えることだと思う。
つい最近知り合った学校の教員や企業の人事担当者が、親の意見を聞かないというのは高飛車なように思う。
まるで私はこの人物を一瞬で全て見抜くことができると言わんばかりである。
本当にその学生、生徒のことを思うのであれば保護者の意見をしっかりと聞くべきである。