コロナウィルスにより人の温かさを感じたこと
現在、世界中で騒がれているコロナウィルスは人々に不安を与えていますが、反対に人の温かさを感じる出来事がありました。
それは、横浜港に停泊中の話題のクルーズ船での事です。
何日間にも渡り、ほぼ軟禁状態で部屋から出ることができない乗客のストレスは相当だと思います。普通ならマイナスに考え「せっかく長期の休みを取ったのに何て運が悪いんだ。金を返せ!」と思うのが当然であると思います。
しかし、そんな不平不満を言わず乗組員(クルー)に対し「自分も感染する恐れがある中、逃げずに我々に最高のおもてなしをしてくれている。本当にありがとう。旅以上の思い出が残りました。それは人の温かさに気づかせてくれたことです。」など感謝を伝える手紙やありがとう!などの張り紙、SNSのメッセージで溢れているそうです。
しかも更に感動したのが、この船の船長からの船内アナウンスがとても素晴らしい内容でした。
「皆さんからの感謝やお礼のメッセージ、ちゃんと我々乗組員全員にしっかりと届いています。我々が
心折れそうな中、皆さんの励ましが乗り組員全員を勇気付けてくれています。
さあ、目的地まではもう少しです。引き続き皆さんを無事送り届けるよう我々一同頑張ってまいります。皆さんもこの旅にもう少しだけお付き合い下さい」という内容でした。
今回の件で気付かされたことがあります。
それは、運が良いか悪いかは自分で判断できるということです。
コロナウィルスが世界中で蔓延し、それがたまたま自分が乗っていた船内でも起き、部屋から出ることが出来なくなった。
これは、自分の力では変えることができない、広い意味ではただの「出来事」に過ぎません。
この起きてしまった「出来事」にどのような「意味づけ」をするかは自分で決めることができるのだと思います。
もちろん、今回の船内で起きた出来事を「自分は運が悪い」と考えている方も中にはいると思います。
しかし、反対に「旅をする代わりに人の優しさを感じることができた。自分や家族の人生にとってとんでもないプラスになった。」と捉え感謝の気持ちを表現している人達もいるということです。
これは、普段の我々の生活にも活かす事ができる考え方ではないでしょうか?
普段、生活している中で様々な「出来事」には元々「良いこと」、「悪いこと」など存在せず、その我々ではどうすることもできないただの出来事に「良いこと」としてプラスの意味づけをすることが大切である。その事に今回のクルーズ船の乗客や乗組員達は私達に教えてくれたんだと思います。
我々も、様々な出来事の中にぜひプラスの「良いこと」を見つけていきたいですね。