公務員時代に出会った不思議なおばあちゃん
東京特別区の公務員時代に出会った不思議なおばあちゃんの話をします。
私がまだ採用されて間もない頃、区役所の廊下をキョロキョロしているおばあちゃんがいました。
私は何気なく「どちらかお探しですか?」と声をかけました。
すると、「すいません、出口がわからなくて迷っていたのよ。」
私はどうぞ出口までご案内します、と一緒に出口まで案内することにしました。
おばあちゃんは「あらぁ〜、親切にありがとう」
とにっこりと笑顔になりました。
何気ない会話をしながら歩いていると「お兄さん優しいから特別に教えてあげるね。」と言われました。
「実は私この右手で人の痛いところや苦しいところを触ると楽にすることができるのよ。もう何人も頼まれて直してあげたわ。でもこの力を使うとすごく疲れちゃうからあんまり何回もできないのよ。他の人に話すと信じてもらえないけどあなただったら特別に教えてあげるわ。」と話してくれました。
話している様子から嘘をついているとは思いませんでした。
出口まで来ると「本当にご親切にどうもありがとうございました。」と深々と挨拶をしてくれました。
それ以来その方を見かけることはありませんでした。
またこの話を他の人にしたこともありません。
ふと思い出しブログに書いてみました。
良い行いをすると良い出会いがあると言われています。
私がまだ社会に出て間もない汚れていない心(笑)
があったからこそ出会えたのだと思います。
また、田舎の農家で年配の人達と出会う機会が多かった私は、自然と心を開いて接した事により、相手も心を開いてくれたのだと思います。
そんな何気ない話ですが、人と接する時はまず自分の心を開いて優しい気持ちで接すると、きっと相手も心を開いてくれると思います。