公務員試験じゃぱん

3度の公務員転職者による、人生における大切なことをお伝えしていきます。公務員試験や仕事内容紹介を超えた人生において大切なことを一緒に考えていきましょう!

津波被害から再建した宮古市役所がとても素敵だった

公務員を目指している方は、ぜひ被災してそこから復活を遂げた町や自治体を見ておいた方が良いと思います。

単に、働きやすい、福利厚生面が良いなどの理由だと当然試験勉強も続かないでしょうし、働いてからもなかなか楽しくないと思います。公務員試験を受ける方には、ぜひ「なぜ公務員になりたいのか?」「なぜ公務員じゃなきゃいけないのか?」その理由を明確にするようアドバイスしています。

 

今回は、宮古市を訪れました。宮古市は震災によって、市役所の建物が破壊されたものの駅の裏に立派な市役所が再建されていました。

 

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1階はエントランスになっており、テーブルと机がいくつもあり現代風の建物でした。地元の方に聞くと、平日の夕方は高校生が近くのマックで買い物をしてここに集まって、話したり勉強したり沢山集まっているとのことでした。

「市役所に若者が集まるなんて、なんて素敵なんだ!」と感動しました。夜遅くまで自由に開放しているとのことなので、集まるのだと思います。

 

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また、1階には震災の記録コーナーも残されていました。2階へ上がると駅との連絡通路があり、通路はガラス張りになっており三陸鉄道が一望できます。週末はカメラを持った方が集まるのだとか。

人が沢山集まる仕組みを考えた市役所の作りはそれだけで成功したんだと思います!

 

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建物は隅々までとてもきれいで、働いている職員もどこかしらイキイキとして見えました。公務員を辞めてしまった人間ですが、地方のため、町の人々のために働きたい!という気持ちは今も同じです。心の中で「一緒に頑張りましょう!」と思いました。

 

震災時、市役所の方々は自分や家族が被災する中、必死に働いていました。私の公務員時代の同僚もそうです。しかし、次第にやるせない気持ちは身近な市役所の職員に向けられていったそうです。

私がいまだに覚えている言葉があります。それは、震災後に働くこととなったある沿岸の市役所で「君はいいよな~。震災の時消防士だったんでしょ?ありがとうって沢山感謝されたよねたぶん。うちら市の職員なんてずっと風当りが強かったもん。」と言われました。現場を知る人間だからこその発言だと思います。通常は、「消防士だったから震災時大変だったでしょう?」と言われるのが普通だからです。

実際この人は、家屋の罹災証明の説明を(実際は国からの通達)地域住民100名以上に囲まれながら、1人で説明したそうです。その時は、まだ20代前半。カメラで動画撮影をされながら「後から証拠になるように撮らせてもらう。」と言われたそうです。

 

ですので、公務員を目指す方はしっかりと自分に芯を持って仕事に取り組むことが大切だと思います。

 

今回、宮古市役所を訪ねてみて、建物のきれいさにとても驚きました。皆さんもぜひ一度来てみる事をお勧めします。