公務員試験じゃぱん

3度の公務員転職者による、人生における大切なことをお伝えしていきます。公務員試験や仕事内容紹介を超えた人生において大切なことを一緒に考えていきましょう!

消防士に転職して消防学校があまりに辛く心が折れそうだった話(もみあげ)

26歳で消防士に転職した際に、当初描いていたイメージとあまりのギャップに心が折れそうになった時の話です。今回は、消防学校について話していきたいと思います。

突然ですが皆さん、消防学校ってどんなイメージがありますか?

・教官が厳しそう?

・ひたすら走らされる?

・腕立て伏せをやらされる?

・仲間と励まし合いながら卒業式は感動?などなど・・・。

色々なイメージがあると思いますが、私は正直かなり楽観視していました。社会人経験もあったせいか、まあこんなもんだろうという甘い気持ちでした。体力づくりをしっかりやり、あとは言われたことをしっかりやり、勉強、技術に集中し、仲間と楽しく過ごせば6ヶ月間はあっという間だろう、本当にそう考えていました。甘いですよね・・・。でも、雑誌やテレビでの情報しかないため、そう思ってしまうのはしょうがないと思います。

 

私が消防士採用試験に合格したのは26歳の時です。それまで、何度か地元の試験を受けたのですが、就職氷河期という時代、特に地方の公務員試験の倍率はとんでもなく高かったです。そして、やっと合格したのが26歳。初めて試験を受けた19歳から約7年後のことでした。

 私が合格した地方の消防士は、6ヶ月間消防学校に入校(初任科)する必要がありました。おおよその自治体は6か月間のようです。

 

26歳の転職だったので、自分が一番年長だったら嫌だな~、という気持ちでした。実際、100名ほどいた消防学校で、私のように転職者は10名ほどいて、自分だけではないんだと、安心したのを覚えています。また、私の自治体だけで10名中3名が転職者で、私より年上の人もいました。最近は、民間など社会人経験者の転職者も増えているようです。

 

そんな訳で、まるっきり甘く見ていた消防学校が4月から6ヶ月間スタートしました。

甘く見ていたといっても何もしていなかった訳ではなく、とにかく体作りはしようと体はしっかり鍛えておきました。腕立てふせは100回は軽くできる程度でした。いつ鍛えていたかというと、その時すでに東京特別区の役所で働いていましたから、合格が決まってからは、仕事が終わってからと週末はもちろん、昼休みも走ったり筋トレをしていました。やはり、高校、大学を卒業したばかりの部活昨日までばりばりやってました、という人たちに負けたくないという気持ちが強かったからです。

消防学校に入校する際、まず初めに驚いたのが髪型です。今まで、おしゃれな髪型で「シティボーイだね~」と上司に言われていたのが、急に短髪になる訳です。同じ自治体の同期もみんな髪型は気にしており、「スポーツ刈りまで短くする必要はあるみたいだよ。」とみんなで情報を探っていました。私も覚悟はしていたので、中学生ぶりの短髪だな~、と思いながらスポーツ刈りにしました。前髪はこのくらいなら大丈夫かな?もみあげはあまり長すぎると怒られるかな?など、細かい部分で気にしていました。

ところが、入校2週間前になってから、ある同期から衝撃的な事実を教えられました。

 

「2年目の先輩から聞いたけど、髪型は坊主らしいよ・・・・。」

 

ええ~!!!!???  ぼ、ぼうずですか・・・。

 

雑誌とかテレビではスポーツ刈りだったけど、地方は違うのか?坊主はちょっとな~と思っていると更に衝撃的な事実が

 

「もみあげは、耳の穴より上らしいよ・・・・。」

 

 

 !???  耳の穴??  ん?   上とは??

 

一緒に話を聞いていた同期に戦慄が走りました。。。坊主だけでも衝撃だったのが、もみあげの長さまで指定されるとは。しかも、耳の穴より上とは・・・。

思っている以上に消防学校は厳しいと感じました。

 

その後、自分でかったバリカン(みんなマイバリカンを買います)で、少しだけのこった前髪を切り落とし、晴れて坊主に。自分ではおでこの広さを気にしていたので、ハゲになったらどうしよう、と考えていましたがいざやってみるとあまり違和感はありませんでした。

 

嫁に「どう?」と聞いてみたところ「いいじゃーん!!結構似合うね。」と言ってくれました。

ところが、消防学校はそう甘くありません。もみあげの長さは耳の穴より上なのです。

いったいそれに何の意味があるのか・・。髪が長いと、空気呼吸器を着けるのにじゃまなのは分かりますが、もみあげは何を邪魔するのか・・・。でも確かに、東京でもおしゃれ坊主でもみあげが長かったり、ファッション的な部分もあるから、わざと異常な短さを指定して、自尊心を折り、服従心を植え付けようというのか・・・・。

 

意を決してもみあげを耳の穴の高さまで切る。

 

ジョリジョリ。

 

鏡に映った姿を見て思った。「自分はとんでもないところに足を踏みこもうとしているのではないか…。」

 

嫁のコメント。「うん。何か変だね。」

 

そりゃ、もみあげの短さが異常ですからね。

 

そんな事で、もみあげが異常に短い坊主100人の消防学校生活が6ヶ月間スタートしました。

 

 

 

続きは、ぜひ今後のブログで書いていきたいと思います!