公務員試験じゃぱん

3度の公務員転職者による、人生における大切なことをお伝えしていきます。公務員試験や仕事内容紹介を超えた人生において大切なことを一緒に考えていきましょう!

パワハラされて辛い時は、病院で診断書をもらい全力で逃げる!

皆さんはパワハラされた事はありますか?又は職場で目撃したことはありますか?

 

まず始めに言っておきます。パワハラはされている方はまったく悪くない!!している方が100%悪い!ということです。

いや、私にも落ち度がある・・・。仕事が遅くて・・・。ミスばっかりして・・・。と思っていないでしょうか?? それ間違いです!

そう「思わされている」だけです。実際にミスをしようが、仕事が遅かろうが、それはパワハラをしている人がその原因を作っているだけです!

 

私は過去に上司からパワハラされ、心療内科に通院し、うつ病適応障害と診断され実際に休職し、そこから復活した経験があります。現在パワハラされて辛い思いをしている方に少しでもお役に立ちたいと思い、経験談から私がとった対処法をお伝えしていきたいと思います。

結論からお伝えすると、「診断書をもらって休んでしまえ!」です。

 

 

 

パワハラにあって辛い思いをされている方。その気持ちは痛いほど分かります。職場以外、休みの日も常になんか憂鬱で、食事をしてもおいしくない。お出かけしても心から楽しめない。テレビや本を見て気を紛らわそうとしても、すぐに職場の事、「あの人」の事を考えてしまう。そんな状況じゃないかなと思います。

 

私が経験したパワハラについてです。

4月に新しく配属された職場で、7月頃からそのパワハラは始まりました。始めは「何かあたりが強いな?」と感じていました。それが、2人きりの会議室で「君は何でそんな仕事の仕方なの?どう考えているの?他の人も迷惑しているよ?」と徐々に仕事ではなく人格を否定するような嫌味を言われる機会が多くなり、その時間も長時間に及んできました。多い時だと、週に3,4回、1度に2時間以上に渡り嫌味を言われ続けました。

当初は「自分が頑張ろう!もっと勉強しよう!自分のために怒ってくれているんだ」と自分に言い聞かせていました。しかし少しずつ、自分の体にも変化が出始めました。

 

夜眠れなくなり、寝てもすぐに目が覚めてしまう。食欲が無くなる。風邪など病気にかかりやすくなる。常に不安感があり憂鬱な気持ちが続く、などです。

 

それでも、自分が頑張ろう。自分が変わろうと思い続けました。それが、4ヵ月ほど続いたある日、そのパワハラ上司が、さらに上の上司に私の仕事ぶりが悪いという話をし、その上の上司が私に対して同じように態度が厳しくなってから、「あ、ちょっと無理かも。」と感じるようになりました。職場では口数が減り、まったく覇気も無くなっていました。

その頃、妻に職場の現状を話すようになり「それってパワハラじゃない?」と言われ、そこで初めて自分がパワハラにあっていると自覚するようになってきました。

 

私は以前研修でパワハラに関するガイダンスを受講しており、「パワハラを受けたらメモを取ること。」という事を思い出し、そこからメモを取るようになりました。

 

パワハラを受けたらメモ、録音(証拠)を残す

・5W2H(いつ、どこで、誰が、何を、どうしたか、なぜ、どのくらい)

・事実と、その時自分はどう感じたか(もの凄く悲しい気持ちになった等)

・録音。ICレコーダーやスマホアプリ(盗聴は違法だが、パワハラから身を守るためには合法のようです。※心配な方はお調べください)

 

 

また、体にも不調が出ていたため、初めて心療内科を受診することになりました。

心療内科については、ぜひ以下の注意点をご覧ください。初めてだと失敗する可能性が高いです。

まず、始めに「とにかく予約が取れない!」ということです。ある診療内科を予約しようと、9月に問い合わせると、新規の方は年内予約不可。と言われてしまいました。

そこで仕方なく、すぐに予約が取れる(と言っても1,2週間後)病院に行き、そこで失敗したと自分は感じました。

それは、そこの医者が凄くいい加減な対応だったからです。診察が始まるなり「あーあー、そりゃ大変だね~。それじゃその会社辞めるしかないね。辞めたら?え?家族がいるの?そりゃ簡単に辞められないね~。でも、あんたの顔見ると、まだまだ大したことなさそうだね。まだ大丈夫だよ。」と言われました。

皆さんは、パワハラを受け、本当に悩んで悩んで、勇気を出して行った初めての病院でこのように言われたらどう思いますか?元気になるでしょうか?私は、凄く残念な、悲しい気持ちになりました。

 

そこで、2個所目、夜も遅くまでやっている病院に行くことにしました。しかしここでもまた失敗をしました。

仕事終わりに行くと、待合室は人で溢れていました。おおよそ1時間30分ほど待たされたと思います。やっと診察室に呼ばれ入ると、先生はずっと下を向きながらカルテを書いていました。私が話をしても、一切こちらを見ず、うんうんと頷いているだけでした。そして最後に、薬出しておきますね。と言われ、すぐに終了しました。

初診であり、そして夜もやっているせいか診察代が保険がきいて5000円を超えていたのに驚きました。もちろん薬代別です。更に、もし診断書を出してもらう場合には10000円を超えることを知りました。

さすがに通えないと思い、3箇所目を探すことにしました。

 

3箇所目は慎重に、書き込みや評判を見て決めることにしました。2週間後の予約でしたが、評判も良かったため待つことにしました。

当日行ってみると、診察室はきれいで待っている人も数名しかいませんでした。恐らく時間帯毎に予約しているのだと思いました。また、他の2か所の病院と違ったのが、簡単に概要を前室で聞いてくれる看護師さん(正確には資格を持っている方と思われる)がいることでした。ここで、現在の状況を簡単に聞いてくれ、その聞き方も「あ~、そう。それは大変でしたね~。」としっかりと話しを聞いてくれました。その瞬間に感じたのが、「あ、ここなら安心して任せられる。」という思いでした。辛く、長いパワハラ期間が続くなか、ようやっと手を差し伸べてくれる方に出会えたという思いでした。

診察室に呼ばれ、入ると少しどっしりした体形の先生が、しっかりとこちらを向きながら「どうぞ席におかけください」と迎えてくれました。そして、私の職場でのこと、心身に異常が出ていることを丁寧に聞いてくれました。その間、先ほど概要を聞いてくれた看護師さんも後ろで頷きながら聞いてくれました。そして、 私はこの病院で治療を続けていくと決めました。ちなみに、ここでの診療代金は2回目以降1,400円程度だったと思います。後に診断書を出してもらった際も3,000円程度でした。

診療内科を受ける際の注意点

 ・まず早めの予約(本当に辛くなってから診療内科を受診したくても、新規はすぐに診てもらえません。通常2,3週間後。長ければ1ヵ月以上予約でいっぱいの病院も。異常を感じたらまずは早めの予約を)

・予約する際は、口コミや評判を確認してから

・初診料や診断書の値段も確認

 

体験談の話に戻ります。

 

パワハラの記録を残すことと、病院が決まったら少し気持ちも楽になりました。

また、それと同時に「パワハラされた場合の本」なども発売されており、その本を読むようになりました。

様々な本があるので自分に合った本を読むと良いと思います。私は、事例集とその時取った対応、法的なことが書いてある本がとても読みやすかったです。また、パワハラ加害者の心理学などについて、いくつか本を読み進めていくうちに客観的に自分の状況を見る事ができ、自分は被害者なんだと思うようになってきました。

 

こちらが通院しパワハラの証拠を残し始めているのですが、それでも一向にパワハラが収まる様子はありません。メモを取っている、病院に行っているといっても辛い事に変わりはありません。

私は、ある日パワハラを受けた際に「もう限界だ!」と思いました。その日は業務をこなし、家に帰ると明日からしばらく休むことを決意しました。翌日、電話にて「本日体調不良のため休みます。」とその上司に連絡したところ「〇〇の業務は本日どうした?それではだめだろう。まったく。」という少しもこちらを心配する様子もありませんでした。しかし、翌日、翌々日と休み、電話で「実は診療内科に通って休んでいる」という旨を伝えると電話対応があきらかに変わってきました。

私は休んでいる期間に病院に通い、病院の先生と相談しながら、現在心身にも異常が出ており業務を行うのが困難。しばらく職場を休むようにしましょう、と言ってくれ「1週間休むように。」と記載された診断書を出してくれました。私はその診断書を職場に郵送しました。休みが明ける前にまた通院し「どう?職場行けそう?もし無理ならまた診断書出そうか?」と言ってくれました。私はまだ体調も悪かったため、まだ無理そうだと伝えると「分かりました。じゃあだいたいこの日頃までしっかり休んでみようか?」といって2週間休む旨を記載してくれた診断書を出してくれました。この期間はもちろん、飲み薬も処方されていました。

約3週間休んだ後に職場に行った際には、当然パワハラも無くなっていました。そして、更に上の上司である部長に呼ばれ、現在の状況を聞かれました。実は、パワハラを受けている際に1度だけこの部長に業務に関する相談をしていました。なかなか仕事がうまくいかないのでどういう心構えで仕事をしたら良いのか、そのような内容でした。

当然、その時はパワハラの旨は話していません。今思えば、この時に一度相談していてよかったと感じました。

それから、この部長がどうやらパワハラを受けていたようだ、という情報を知り他の部長級の方と一緒に何度か面談の場を設けてくれました。その際に、「どのような事をされてきた?」と質問された際に「実は自分なりにメモを取っていました。うまく説明できないので、後程そのメモを見せてもよろしいでしょうか?」と伝えメモを急いでまとめ提出しました。

このメモも証拠となり、この上司は処分(繰り返しの指導、作文の提出など)を受け、私は翌年度別の部署に異動することができました。

部長らからヒアリングを受けている際も「自分もミスがあり悪いと思います。でも、〇〇をされている際は辛く感じていました。」など謙虚な態度は忘れませんでした。始めから「あいつが悪い!自分は悪くない!」という態度だとあまり味方になってくれないようです。

後日談ですがこのパワハラ上司、過去にも何人もパワハラで病休にしていたようです。また、私の後に異動してきた人もパワハラに合い、私に助けを求めて来たため上記のアドバイスをしました。この人は強気な性格だったため、その後、外部機関などに訴え、パワハラと認められ別の部署に異動となりました。

結局、パワハラをしている人は繰り返し、最後には制裁を受けるのだと分かりました。

 

パワハラは、個人にとっても組織にとっても何のメリットもあません。病休者を出し、外部からの評価も悪くなります。結局パワハラをする人は、一見仕事ができるように見えますが、組織にとってはマイナスでしかありません。

 

パワハラは学校でのいじめ問題と一緒だと言われます。いじめやパワハラを受けると自己肯定感が低くなるそうです。自己肯定感が低くなると、自分に自信が無くなり、自分の存在価値を感じられなくなり、最悪、自殺にまで追い込まれる危険なものだと思います。私は、大げさでなく、パワハラは殺人未遂だと思っています。

消防士をしていた頃、自分の行きつけのお店の元気だったスタッフの方が自宅で自殺未遂をして救急車で運んだ経験がありました。その方の上司が何度かスタッフを大声で怒鳴っている場面を見たことがあるのでパワハラが原因だったと思います。同乗していた家族の方が泣きながら、そして怒りに満ちた顔をしていたのを今でも忘れません。恐らくパワハラを受けていた事実を知っており、職場とその上司に対する怒りだったと思います。

パワハラは、当人だけでなく周りの家族も不幸にするものです。心の底から、パワハラが無くなり、皆が働きやすい環境で働くのが当たり前の世界になって欲しいなと思います。

休む覚悟が決まったら思い切って休む

・最初は朝電話を入れ休む旨を伝える(有給休暇)

・病院から「診断書」を出してもらい長期間休む

・その間、これから戦う準備をするために関連本を読み法律などを勉強する

 

長期間しっかり休み体力と気力が戻ったら戦う

・私の経験のように運良く上の人が解決に動いてくれた場合はその指示に従う。

・基本は自分が訴えていく。まずは内部のパワハラ機関へ訴える。

・内部の機関が無い場合は、外部機関(ユニオン)や弁護士へ。

・待っているだけでは状況は変わらない。勇気を持って行動を!

 

以上が私の経験談です。参考になれば幸いです。